|
天応の野鳥 |
|
ここにあげるのは、2009年1月に天応で見かけた野鳥である。何気なく天応を歩いたのだが、これほど多くの野鳥が見つかると思わなかった。
天応はまだまだ、自然の宝庫である。
|
|
もっとも身近な鳥 |
|
石を投げて当たったらこれらの鳥である。
■スズメ
日本の人家周辺でもっとも頻繁に見かけられる野鳥である。農業従事者が多かった昔は稲を食べる害鳥として嫌われたが、現在では人家周辺の虫を食べてくれる益獣として人々に好かれる存在である。大変人の身近にいながら、警戒心が強く、野生を失わない鳥である。
■ツバメ
夏の間だけ日本にやってくる鳥であるが、人家の軒先に巣を作るため、人との関わりが深い。昔から害虫を食べてくれる益鳥として重宝されてきた。
日本にやってくる夏は繁殖期であり、電線に止まってせわしなく歌う声がよく聞こえる。
■カラス
人家近くに住む頭のよい鳥である。動物の死骸に群れるので、伝統的に不吉な鳥として扱われてきたが(熊野の八咫烏のぞく)、現在ではゴミをあさるのでやはり嫌われている。しかも頭がよいので手口はますます巧妙になり、人間のカラス対策といたちごっこになりつつある。なお、カラスは野生の鳥なので鳥獣保護法により保護されていて、殺すことができない。
■ドバト
日本では平和の象徴として扱われる。人なつっこく、人々に愛される鳥である。
天応ではクレアラインの陸橋の下あたりに頻繁に見られる。人からエサをもらったりすることもあるが、繁殖力が非常に強いため、広島市内では鳩による糞害などが問題視されている。なお、海外ではdove(白い小柄な鳩)が平和の象徴であり、pigeon(青っぽい鳩)はどちらかというと汚く嫌われる。
|
|
人家近くの鳥 |
|
人家近くに集まる鳥である。
■ヒヨドリ
大屋川近くで撮影。
キーッ、とけたたましい声を上げて鳴く鳥で、庭の木になる木の実を食べる。庭で果物を育てたりしている家では、敵である。
■ムクドリ
2010年、大屋川近くで撮影。
比較的人里に多くみられる鳥で、残念ながら鳴き声があまりきれいではない。群れを作って移動する。
■シジュウカラ
山沿いの人家近くで撮影。
漢字で四十雀と書き、昔から40羽のスズメの価値があるとされる鳥である。スズメ、ヒヨドリに次いで人家付近で見られる鳥で、スズメと同じくらいの大きさだが、全体的に白っぽい体の色をしている。
■ジョウビタキ
山沿いの人家近くで撮影。冬鳥である。
冬の到来を告げる鳥で、人家近くでよく見られる。
■ツグミ
安定寺近くで撮影。冬鳥である。
通常鳴き声を上げないことから、この名がある。農地が多いところでは、刈り入れが終わった農地で虫を探して歩く姿がよく見られるが、天応では木の枝や電線に止まっていた。
|
|
大屋川周辺の鳥 |
|
大屋川周辺の水辺で見られる鳥である。
■セグロセキレイ
背戸川で撮影。大屋川や、人家の屋根の上でも目撃された。
日本固有種で、水辺に住む。立ち止まったときにはしっぽを上下に振る特徴がある。
■キセキレイ
大屋川で撮影。セグロセキレイに比べると遭遇頻度が低い。
生息範囲や、しっぽを上下に振る習慣は、セグロセキレイと同じである。
■ハクセキレイ
大屋川で撮影。全国区で考えるとセキレイの中で一番出現頻度が高い。
生息範囲や、しっぽを上下に振る習慣は、セグロセキレイと同じ…のはずなのだが、なぜか海沿いで見つかった。セグロセキレイとの違いは、ほっぺたの部分(目の下)が白いかどうかである。
■コサギ
大屋川下流で撮影。シラサギの一種で、水辺の生き物を食べる。
日本どこの川でも見かけるシラサギは三種あり、コサギとチュウサギとダイサギである。くちばしが黒いのでコサギであろうと推定。
■ヒドリガモ
大屋川河口で撮影。冬鳥である。
マガモなどと並び、日本でよく見かけられるカモの代表種である。カモは昔から獲物の代名詞で、「鴨(かも)が葱(ねぎ)を背負ってくる」という言葉があるほど。(カモとネギがあれば鍋の材料がそろうことから。)
|