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クーフーリンの石 |
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クーフーリン(Cuchulainn)はケルト神話に現れるアイルランドの英雄である。もちろん神話の人なのでその人がいた場所などわかるわけがないのであるが、彼が活躍したと伝わる場所がある。それが、現ダンドーク(Dundalk)の町である。アルスター(Ulster)の英雄といわれる彼の居場所がアルスター州の南に位置しているのは、ダンドークのあたりまで昔はアルスターと呼ばれるエリアだったからと予想される。
クーフーリンの住んだ場所はクーフーリンの城(Cuchulainn's Castle)として伝わっている。建物自体は11世紀に建造されたものだが、その場所が、元来クーフーリンがいた場所とされている。
そしてクーフーリンが最後に壮絶な戦死を遂げた場所がクーフーリンの石(Cuchulainn's stone, またはClochafarmore)である。クーフーリンはルゲイド(Lugaid)に槍で貫かれて死の間際にあったとき、地に伏した状態で死にたくないと自らを柱石にくくりつけて、立ったまま息絶えたのである。
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たどり着き方 |
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ダンドーク(Dundalk)へは、ベルファスト(Belfast)とダブリン(Dublin)を結ぶ特急列車で向かうことができる。2時間に一本ほど運行されている。
クーフーリンの石はダンドークからノックブリッジ(Knockbridge)へ向かうの道路(Rath Park)の左手にある。ノックブリッジ(Knockbridge)までは167番のバスが通るのだが、残念ながらノックブリッジまでいってしまうと行き過ぎである。タクシーかレンタカーを使うべきだろう。タクシーを使う場合、駅から片道5〜6ユーロほどになる。
クーフーリンの石の案内板はほとんどなく、ダンドークからノックブリッジに向かう道の右側に1つだけ、"CUCHULAINNS STONE"とかかれた標識が立つのみである。その標識からみて道の反対側に、クーフーリンの石がある。
クーフーリンの城は駅から歩いて向かうことができる。駅前のDominic's Placeを西に向かい、脇道のMount Avenueを北西に向かう。駅員のおっちゃんの話では、歩いて10分ほどで到着するそうである。
※BOSS_到達:2007年8月
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インフォメーション |
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入場料:無料…しかし私有地内
開館:道路から眺めるのは24時間OK
休館日:なし
CLOCHAFARMORE
The stone in the middle of this field is traditionally associated with the death of the legendary Irish hero CuChulainn. When dying of his wounds, he tied himself to this stone in order to remain straight and face his enemies, who kept their distance. They were trying to approach him when a raven came and rested upon his shoulder showing that he had breathed his last. A representation of the scene is displayed in the General Post Office in O'Connell Street, Dublin. (斜体は説明板上文字が失われていて、私が予想で補っているところ。)
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到達時の感想 |
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クーフーリンの石は地元でも観光地としての知名度は低く、タクシーの運転手に案内を頼むと、タウンセンター→ビジターセンター→ノックブリッジと人に道を聞きまくってようやく、クーフーリンの石に到着した。
クーフーリンの石は牧場?のど真ん中にあり、道路側には生け垣が茂っているため、車に乗っているとクーフーリンの石を視認することができなかった。車を降りて初めて、生け垣の向こうに一つだけぽつんと立つ石柱を見つけた。
基本的には道路から眺めることしかできないと思われる。なお私は牧場への不法侵入を敢行し、石碑のそばまで歩いて近づくことができた。(一言断ろうと思ったのだが、牧場内の建物には人がいなかった。)
石碑は見渡しのいい場所に建っていた。ここなら野戦の戦場になってもおかしくないなあ、と思いつつあたりを見渡す。障害物が少なく、風がよく通る。
クーフーリンの城は駅から10分ほどのところにあるらしいのだが、列車の時間まで時間がなかったので途中であきらめて引き返した。Mount Avenueの先にあるらしい。
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