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カンネーの戦い
カンネーの戦い(イタリア語でCanne Della Battaglia、英語でThe Battle of Cannae)とは、ローマとカルタゴが地中海の覇権を賭けて戦ったポエニ戦役において、カルタゴの名将ハンニバルが、自軍に倍するローマ軍を野戦で包囲殲滅したという、史上有名な戦いである。未だに軍隊ではこの戦術を勉強するらしい。

塩野七生「ローマ人の物語3〜5 ― ハンニバル戦記(上、中、下)」に詳しい。
たどり着き方
カンネー古戦場へたどり着く拠点となる町は、バルレッタ(Barletta)である。特急も止まる大きな町なのだが、「地球の歩き方」には載っていない。「地球の歩き方」ユーザには、エウロスターでローマからバーリ(Bari)に向かう一つ手前の駅といった方が通じやすいかもしれない。

バルレッタからカンネー古戦場へは12km程度の距離であり、平日であればSpinazzola方面の鉄道が目の前のカンネー古戦場駅(Canne Della Battaglia)まで運んでくれる。Trenitaliaのページを見る限り、一日5本程度走っていて、所用10分ほど。値段はホームページ参照。休日は鉄道自体走っていないようだ。
タクシーであれば所用20〜30分ほどで、往復50ユーロ+チップ(mancha)程度。

以下の地図中の矢印は、BOSS_がタクシーを使って通った経路である。


カンネーの遺跡周辺の拡大図は以下。カンネーの城塞のみが遺跡として残り、カンネーの古戦場は今は一面のブドウ畑になっている。


※BOSS_到達:2006年8月
インフォメーション
入場料:2ユーロ(博物館および遺跡)
開館:8:30〜19:30
休館日:クリスマスと元旦。臨時休業日の張り紙も出してあった。


到達時の感想
紀元前1世紀のものがなんでこんなに残っているのかと思う残り方である。平地の古戦場の方はすっかり畑と化してしまったが、小高い丘の上にある町の遺跡は今まで残ってしまったようである。


町の遺跡の周辺は金網のフェンスで覆われ、なんと番犬までいる。博物館開館前についてしまったためにフェンス越しに写真を撮ったときは、少し気を遣ったものだ。


カンネーの城塞はカンネーの野戦が行われたときに、ハンニバルに抵抗したローマ側の都市だったようである。せっかくきた援軍も壊滅し、カンネーの城塞も結局落ちたらしい。と博物館の解説に書いてあった気がする。
たどり着くのは大変だが、一見の価値のある遺跡である。歴史を知っていれば、丘の上から見下ろすブドウ畑も、見方が変わってくるというものだ。
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